アイボリー(象牙)

<変色する宝石>



写真は神社の青空骨董市で見つけた象牙の聴診器です。
古いものなので飴色に変色しています。
そのよこ(右)にあるのは象牙の先端部分です。
専門家は「先」とか「ちょん先」と呼んでいます。
写真には黒ずんだ皮の部分と切断部分が確認できます。
骨董屋のおじさんは「たいしたものではない」と思っていたのか
それともただ同然で手に入れたのかは私にはわかりませんが
思いのほか安く手に入りました。


象牙で出来た聴診器は年配の方には懐かしいのではないでしょうか?
一般の聴診器は胸にいきなり当てられると「ひやっ」としますが、
象牙の聴診器は自然な感触でお医者さんに診てもらえます。
自然なぬくもりをもったこの聴診器は時がたてばやがて飴色に変色していきます。
年月が経ち重みを持った風格が色になって現れてきた感じを受けます。
まさしく時の重みです。


宝石は変質しないのが条件ですが象牙は変色すればさらに風格が増してきます。
なかなか渋い生き方です。
その年代 年代を活かして象牙は人を魅了しています。





      永遠でいたい
      いつまでも若くありたい
      輝いていたい
      綺麗でいたい
      みんなに愛されたい



      そんな輝く宝石達の欲望を横目に


      自分は自分らしく
      老いても焦りもせず
      時を重ねるほどに
      自然に
      渋く


      象牙はそんなやつです。