さんごなひと
お月さん ももいろさんご
貧しい漁民の娘が 嵐の明けた朝
浜で鹿の角より大きなモモイロサンゴの原木を拾いました
やがてそのサンゴは恋心をいだく猟師の青年の手に渡りました
『コレを磨いて櫛や簪にして、お嫁にもらう』と約束した青年
青年を待ち続ける娘がお月さんを見つめながら
浜辺で歌を思わず口ずさむ
でも、浜に上がる珊瑚は全部お殿様の物
娘の歌はたちどころに役人の耳に入ってしまい
その事を知った少女は代わりの珊瑚を探しに海に潜り
翌朝かわりはてた姿で浜に打ち上げられました
その知らせを受けて 見事に磨き上げられた原木を
抱えて娘に駆け寄る青年
役人に珊瑚の引渡しを要求され
頑なに拒み殺されてしまいます
こうしてモモイロサンゴは殿様の物になり
何も知らないお姫様の櫛や簪になりました
高知県幡多郡大月町の近海は『月灘』とよばれています
『お月さん』と『月灘』をかけてこの物語ができました
お月さん ももいろ
だれん いうた
あまん いうた
あまの口 ひきさけ
土佐藩は月灘のモモイロサンゴを秘密にしていました
その秘密をもらす海女の口を引き裂けというわらべ唄です
何も知らないお姫様どのように思いましたか?
自分の周りにあるひとつひとつのものが
いろんな人の手によって
もたらされていることを改めて考えさせられます
もし周りにあるすべてがこの物語の珊瑚なら
何も知らないお姫様は私たちなのかも知れません
モモイロサンゴをゆっくりと見つめながら
いろんな思いをめぐらせてみてはいかかですか
むかしむかしの物語。。。
モモイロサンゴからのメッセージです
